日曜日、東京日曜基礎Ⅰコース第3回が行われました。前回から約1ヶ月あいてしまったため少し心配でしたが、みなさん練習を重ねてきた様子で流れもとてもスムーズでした。
さて、日曜基礎Ⅰコースには、鍼灸専門学校の先生になるための課程である、臨床教育専攻科に通っている学生さんが何名かいらっしゃいます。実は、この1ヶ月の間に専攻科の学生さん達は、積聚治療の練習を重ねるだけでなく教育実習を行ってきました!
その中のお一人から、鹿児島にある鍼灸専門学校で教育実習を行ったというお話を聞きました。鹿児島の学校で自分が今まで習ってきた積聚治療を紹介し、学生さん達がとても興味を持ってくれたというのです。
そして、なんと、8月に行われる学生セミナーに鹿児島から参加されるそうです。素晴らしい!
また、そこの学校の先生方も非常に興味をもたれて、治療もしてあげたとか・・・
北は北海道から、南は鹿児島からと、日本全国にこの治療法が広まり、多くの患者さんを救うことができたら・・・
いや!まった!!アメリカを忘れていました。日本全国ではなく、全世界に・・・でした!
写真は今日、お店に見に行ったスーツケース。気づいたら、アメリカのセミナーまで、約一ヶ月でした(笑)
2010年6月 のアーカイブ
東京日曜基礎Ⅰ(3回目)
2010年6月29日 火曜日大阪基礎Ⅰ4回目
2010年6月28日 月曜日東京基礎Ⅰ土曜4回目とほぼ同じ進行です。
背部兪穴治療は積聚治療のもっとも中心的な内容です。これは会長が『難経』で分けられた腹部の5領域に、臨床の中で発見した背部も同様に5つに分けれることを応用したわけです。
背部兪穴治療で重要となるのは、まずは基本となる膀胱経2行線をしっかり確認できることです。治療穴はこのライン上の存在するので、ラインを間違う=取穴が間違うといことになってしまいます。
教科書的な督脉の外方3寸にラインを取るのではなく、脊柱起立筋の外縁をそれとします。
積聚治療では背部兪穴を、横に五行的に分けたことと、経絡で縦に分けたことの双方に意味を持たせていますので、取穴がずれてると十分な効果を発揮できません。
これから毎回取穴チェックしていきます!

応用コース第3回
2010年6月28日 月曜日カルテの説明も終わり、講義はいよいよ「意識について」となりました。
基礎コースであまり触れないところですが、それは何故かわかりますか。
「意識」と言った時に、その概念の幅が有りすぎるからです。
会長はゥン十年の臨床の中で、このことを表現するには「意識」と言う言葉が相応しいだろう、と思い使っているのだと思います。
だから自分の思う「意識」が薄っぺらいままの勘違いで止まらないようにして下さい。
そうなっては積聚治療の魅力半減(どころではないかも?)です。
と言うことで、身体作りです。
今回から実技の前に必ずやります、站トウ功。
実は様々なやり方・姿勢がありますが、ここでは、やや内股、肘張らない姿勢で立ち続けます。
結構キツかったでしょうか。
最後の吸角練習は、3回目にしてかなり手慣れてきた感じで、たまに聞こえる悲鳴も遠慮がち(?)になってきました。

基礎Ⅰ土曜(四回目)
2010年6月27日 日曜日昨日、四回目の基礎Ⅰ土曜講習会が行われました。雨にも負けず夏(梅雨?)の暑さにも負けず、今回も14名全員の参加です。
今回の講義は、前回までの質問(みなさん、たくさん質問を持ってきてくださいました)のあと、背部兪穴治療についてでした。深い陰の部分を動かすために陽の部分に働きかける積聚治療、つまり、お腹(陰)の積を背中(陽)の治療で動かしていくのが背部兪穴治療です。実技では、ペアにわかれて背部の五領域と二行線の確認、左右五箇所ずつ計十箇所の取穴、背部の接触鍼を行いました。
背部兪穴の取穴は最初は悩むことも多いと思いますが、「(取穴は)悩んで取ってはいけない。三回で取ると決めたら三回目で取る。悩んでそれまでスムーズに進んできた治療の流れをとめてはいけない」と仰っていた大希先生の言葉を思い出し、少ない回数で取穴していく癖をつけましょう。
次回はいよいよお互いに一通りの治療(最後の座っての肩井まで)を行っていくことになります。治療手順を覚えて、接触鍼や脈調整、積の確認、背部兪穴の確認など今までやってきたことを復習してきてくださいね。


大阪基礎Ⅰ第3回終了
2010年6月23日 水曜日先週の週末は全日本鍼灸学会の学術大会で大阪にいましたが、なんと来週、再来週と4回続けて日曜は大阪にいます。大変やでー。
さて、脈調整の復習です。
積聚治療では病の原因を『精気の虚(生命力の低下、根元的な冷え』として考えます。
脈調整では、六部定位脈診にて左右寸口部の陰・陽脈の虚実状態を把握します。表現方法として、患者の右手関上部の脈が他の比べて弱い(立ち遅れる)場合、右手関上の陰脈は脾が配当されていることから、脾虚と表現しています。
重要なのはここです。ここで言う(積聚治療で言う)脾虚とは、東洋医学で表現される五蔵六府の脾(蔵)が虚しているという意味ではないということです。
精気が虚したことによって、右手関上部の脈が弱くなているということです。
精気が虚したことによって、肩が上がらない、お腹が痛い、咳がでるなどと同じように、右手関上部の脈が弱い、ということです。
もちろん、脾の経絡や蔵府になんらかの問題がおきていることもあるのでしょうが、それに対しても、脾の経絡や蔵府になんらかの問題がおきた原因は何か?と考えると、『精気の虚』にいきつくのです。また、そう考えようというのが積聚治療です。そう考えたほうが、理論的にも治療的にも良いだろうということです。
混乱を招かない爲の解決策として、寸口部の名称に五蔵六府を使用せず、アルファベットにすることなども考えられますが(A虚とかB実とか)、寸口部で脈も診だしたのも、名称付けたのも、先人がいるのでねー。
と、こんな感じです。これは腹診における積や腹証の表現にも同じことが言えまーす。
次回は背部兪穴治療にいよいよ入ります!
ほいじゃ、おおきに。

基礎2
2010年6月22日 火曜日今日は指標についての講義でした。
指標は精気の虚(根元的な冷え)を現します。
日頃皆さんは患者さんからいろいろな症状をたくさん耳にするでしょう。これらの症状がすべて指標になります。しかし患者さんが自覚する症状だけが指標ではありません。
丁寧に全身の指標を探し出し、その指標を変化させていくことが積聚治療になります。
ですので、この指標を探し出す作業が重要になってきます。
今日、いろいろな指標を教わったと思います。次の講習会まで触りまくってきましょう!
ポイントは点や面で探すことかなぁ・・・
I Padが欲しいなり
2010年6月19日 土曜日最近ちょっと忙しい。
今年の年筮で3月から8月までは、忙しいと出ていたが…。そういえばいっしょに体調注意も出ていた。気をつけたい。
いつもなら、仕事帰りに飯食いにいったり、飲んだりと、夜中に胃腸をいじめていたが、ちょっと遠慮してます。
なんなら、食べなくても問題ない。
古代中国では食糧難の問題もあり、脾胃を病むことが多かったようだが、飽食の時代はちょっと違うようだ。過剰栄養摂取は、たまに食事を抜くくらいでも調子よい。
仕事の疲れや睡眠不足、ストレスなど古代中国にはなかったものが現代人の悩みを占めている。
私は鍼灸の古典が好きだ。現代人の発想にはない魅力がある。古代中国に生きていた人が、その時代の状況から得た経験を記したのが古典だろう。なら、古典に書かれていることよりも、なぜそのような発想に至ったかというほうに、もっと見魅力を感じる。
その魅力を記した本が、『易經』だろう。発想法の本だから、読んでもすぐに鍼灸が上手になるわけでも、患者が増えることもない。でも、学びだしら面白くてしょうがない。いろいろわかってくると、鍼灸治療とは切っても切れないものになる。
以前小林会長に、易者として仕事をしてみたいと思いませんか、というような質問をしたことがある。そうしたら、鍼灸師を辞めて取り組まないといけない(くらいに大変)と言われた。恐るべし。
そんな会長の易についての講演が、今年の積聚会創立30周年記念大会で行われます。すでに申し込みが来ているとのことで、驚いています。
さて、タイトルのI Pad。内容とはいっさい関係ないことが、ここまで読んであきらかに(笑)。誰か買わないかなー。見たいなー。いじりたいなー。感想聞きたいなー。
応用コース第2回目
2010年6月17日 木曜日応用コース第2回目が終了しました。アップが遅くなりすいません(書いた人とアップする人は違います)
講義は初診カルテの意味。
初診カルテはなんとなく書いてある項目を埋めればよい、はずはありません。
例えば、いわゆる「ぎっくり腰」は、いきなりなるような気がします。
でも実は着々と「ぎっくり腰への道のり」を歩んでいるわけです。
そこで、なぜ腰に症状がでたんだろう。症状が外に出現したきっかけは何だろう。何が身体の中で起こったんだろう。
ということを教えてくれるのです。
会長は施術時間と同じだけ初診の問診に時間をかけます。
続いて後半は恒例、吸角練習です。前回の「自分の手に」から「他人の背中へ」とレベルアップです。
個人的にはテニスでボールを打ち返す時のようなイメージなのでは……と思います。
ラケットにボールが当たる直前まではボールを見てますが、当たる瞬間は目線も身体の正面も打ち返す方向に向いてますよね。
ボールがラケットに当たる時が吸角に引火した時で、その時には自分の身体の正面は対象に向いてないとブレるし、キレイな弧が描けないのです。
ちなみに、ワタシはテニスやったことないので的外れかも。あくまでイメージですので。
あと手首のスナップ大事です。それが効いてないと上からポコっと置くことになっちゃいます。
そしてやっぱり悲鳴が上がる中、終了となりました。
写真はシラクザウルスです。これをコンスタントに生み出せるようになると羽根が生えてくれるかもしれません。

好転反応
2010年6月16日 水曜日今日の基礎集中講座から
積聚治療の、第一段階、第二段階、と治療を進めていくのは、より深い指標を、絞り込む為の、スクリーニング作業に他ならないのです。
もとより全身に指標は、現れています。それが、鍼灸をしたことにより、浅い指標から、影響が到達する深度に比例して、徐々に消失、又は変化していくのです。
その上で、最後まで残っている指標が、より根元的な冷え、の核心に迫るものだと言うことができるのです。
上手な人の治療を受けると、問題のある場所が浮かび上がり、隠れていたものが、表に現れて、人によっては、かえって、悪くなったようにも感じられるものです。
これを、好転反応と言うのです。
その、あぶり出された指標を、時間をかけて治療していくのです。
ただ、巷でよく言う好転反応は、単なる刺激過多にすぎません。刺激量をコントロール出来ていない為に、起こっているものです。
根元的な冷えに迫るものとは、その後の、身体の状態に、天と地の開きが生じるのは、言うまでもありません。
日中韓
2010年6月9日 水曜日5月の最後の日曜日、関東鍼灸専門学校で、同窓会主催の講演会がありました。講師の先生は、帝塚山学院大学の杉本教授です。前年の伝統鍼灸学会での講演を、記憶されている方も多いのではないでしょうか。
先生は、中国の鍼灸事情に詳しく、今回も非常に示唆に富む、日本の鍼灸師の向かう方向性を、考える上でも、是非とも、押さえておかなければならない内容でした。
中西合一の、掛け声のもと、伝統医学の西洋医学化が、加速していった中国と、
元々、別な医学体系を持つものとして、韓医と西医を並立させた韓国、
中国では、中医医院であっても、その収入の八割が、西医によるものになってしまい、その存在価値まで、言及されるまでになってしまった中医。
かたや、金銭的にも恵まれ、韓国の若者の成りたい職業No.1になった、韓医。
その違いは、どこにあるのでしょう。
自分達の存在している足場を、固めた国と、
迷信という言葉で、捨ててしまった国、
の違いと言えないでしょうか。
足場の弱い存在は、西洋医学の世界観の中では、侵食され、価値を失うのは、自明の理でしょう。
さて、翻って、日本は、どうでしょう。
今、日本の鍼灸界が、進もうとしているのは、どちらの方向なのでしょうか。
あれ程の人材を集め、教育をしている中国でも、方向性を誤ると、その存在すら危ういことになる。
よく、鍼灸は、残るが、鍼灸師は、残らない、と言う人がいるが、
私に言わせれば、甘い、と言うほかないです。
鍼灸そのものが、存在しなくなる可能性の方が、高いでしょう。
西洋医学の体系の中に入るなら。
いつになったら、自らの足元に、気が付くのでしょう。
さて、そのような状況の中国も、本家の意地で、伝統医学を後世に残そうと、伝統的な教育を復活する努力を、始めているそうです。
一言で言うと、肩越しの臨床教育。
師の、肩越しから、実際の臨床を見て学ぶ。
統一された現代的なテキストからでは、本物の中医の臨床力は、身に付かないというのです。
これって、
積聚会の治療教育システムと同じだなあ。
そんな、おちです。
